神奈川県秦野市の関野小児科内科クリニックです。秦野駅南口より徒歩5分。

【携帯サイト】携帯の方はこちら
神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
トップページ
お知らせ
診療案内
院長紹介
院長コラム
ミニ知識
交通アクセス
リンク
更新履歴

関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
傷には消毒薬を使わない

 元気いっぱい遊ぶ子どもたちは、転んだりぶつかったりするので、擦り傷を避けることができない。一昔前なら、擦り傷の対処は家で行っていた。今では、核家族化のせいか、医療費の公費による無料化のせいか、擦り傷でも医療機関に来ることが多い。そして、保護者は、傷から菌が入らないかを心配し、消毒を求める。

 確かに、擦り傷や切り傷の治療では、消毒薬を使って雑菌をなくし、傷を乾かして治すことと思っている人は多いだろう。そのため、毎日傷を消毒し、傷からじくじくと出てきた滲出液(しんしゅつえき)をガーゼに吸収させて、早く乾かしてかさぶたを作ろうとする。ところが、これは前世紀の傷の治し方だ。かさぶたは傷を修復する細胞が干からびたもので、むしろ傷の治りを邪魔しているのである。

 現在の傷の治し方には、大切なポイントが二つある。ひとつは傷を乾かさないこと。傷からしみ出た滲出液には細胞の成長に必要な物質が含まれており、滲出液の中で細胞が増えて傷が治るのである。もうひとつは傷を消毒しないこと。消毒薬は傷の修復に働く細胞を全滅させてしまうが、菌が減るのは一時的なだけである。つまり、傷の表面に菌がいても、滲出液があれば、傷は確実に治っていくのである。

 当然ながら、深い傷、異物が残っている傷、動物にかまれた傷などでは、必ず外科を受診することが必要だ。しかし、小さな擦り傷なら家庭で手当てができる。水道水や石けんで傷をきれいに洗うことが大切で、入浴もかまわないが、消毒薬は使ってはいけない。傷を乾かさずに早く治す家庭用ばんそうこう(バンドエイドキズパワーパッド)も市販されており、これを使うのも便利だ。

2010年10月1日


↑院長コラムトップ】 【←back】 【next→