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神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
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関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
日本人とヨウ素

 福島第一原子力発電所の事故以来、ヨウ素(ヨードともいわれる)が注目されている。ヨウ素というと消毒薬やうがいを思い浮かべる方が多いかもしれない。むしろ重要なことは、ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要で、人間にとって食事から摂らなければならない必須ミネラルということである。

 食品から摂取されたヨウ素は、胃と小腸から吸収され、血液中に入る。甲状腺は首の中央にある臓器で、ヨウ素を取りこんで蓄積し、甲状腺ホルモンを合成する。甲状腺ホルモンは、代謝を活発にして熱を産生する作用や、骨や軟骨の成長を促す作用や、脳の神経細胞の発達に関する作用などがあり、成長発達には欠かすことができないホルモンである。

 ヨウ素は昆布やわかめ、のりなどの海藻に特に多く、次いでイワシやサバ、カツオなどの魚介類に多く含まれている。日本人は海藻や魚介類を多く取る食習慣があるので、摂取量が必要量を大きく上回っている。ところが、世界的に大陸の中央部などではヨウ素欠乏が問題になっている。そのため、アメリカなどでは食塩にヨウ素を添加しているほどだ。

 今回の事故により、放射性ヨウ素131が放出され、野菜や原乳や水道水などから検出されて大問題になった。ヨウ素131による内部被ばくで甲状腺への影響を心配する方が多かった。欧米諸国では自国民に対し一時帰国や東京から関西へ移動するよう指示したところもあったが、普段からヨウ素摂取量が多くないから過敏に反応したのだろうか。日本核医学会のホームページには、日本では通常の食生活で、甲状腺は安定ヨウ素で満たされており、ごく少量の放射性ヨウ素が簡単に健康に影響するほど吸収されることはないとある。風評に惑わされないことが大切だ。

2011年5月1日


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