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神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
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関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
子どもには生肉を食べさせない

 腸管出血性大腸菌をご存じだろうか。今年の4月に富山県などの焼肉店で、患者約170人、死者4人という集団食中毒事件があったが、その原因菌が腸管出血性大腸菌である。O-157(オーイチゴナナ)とかO-111(オーイチイチイチ)という名前のほうが、有名かもしれない。

 腸管出血性大腸菌は牛の腸の中に存在する菌であるが、少量でも感染するほど感染力が強い。汚染された生肉を介して体内に入った腸管出血性大腸菌は大腸で増殖し、3〜8日で激しい下痢や腹痛、著しい血便などの症状を引き起こす。これらの症状があるもののうち6%位が、溶血性尿毒症症候群という急性腎不全を合併する。特に抵抗力の弱い子どもと高齢者に多く、死亡することもある。

 通常は、大腸菌が熱に弱いので、肉を十分加熱することで感染を予防できる。ところが、今回の食中毒では、生肉であるユッケや生レバーを食べたことで発生している。菌が少なくても感染するので、新鮮ならば生で大丈夫だと錯覚してはいけない。

 日本小児科学会も危機感を持ったようで、7月下旬に「生肉・生レバーを子どもに食べさせるのはやめましょう」という提言を発表した。要点は、小児の生肉・生レバー摂取は絶対さける、生肉の調理後は必ず手をよく洗う、生肉に使用したまな板や包丁は生で食べる食材の調理に使わないの3項目である。

 先日鳥取県が生レバーの禁止を条例化しようと試みたが、反対意見が多くて断念したというニュースがあった。確かに法律で規制をするのには無理があるだろう。子どもたちを病気や事故から守るのは保護者の務めである。保護者が正しい知識を持って、子どもたちに生肉・生レバーを絶対に食べさせないことが大切である。

2011年9月1日


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