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神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
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関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
県独自の不活化ポリオワクチン接種

 先月、不活化ポリオワクチンを希望者に有料で接種すると神奈川県の黒岩祐治知事が発表した。県立病院の医師がワクチンを個人輸入し、横浜川崎相模原の政令指定都市を除く県域の保健福祉事務所で接種する。料金は5000円から6000円程度で、医薬品で健康被害が起きた場合の補償の対象とはならない。果たして、これは問題ないのだろうか。

 ポリオワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあり、日本の定期接種は生ワクチンの経口接種2回である。生ワクチンはウイルスの病原性を弱めて作られ、ポリオにかかったと同じ仕組みで長く続く免疫ができる。副反応としてまれに麻痺がみられ、この10年間で15人(100万人当たり、1.4人)である。極めてまれに生ワクチンを受けた子の周囲の人がポリオになることもある。

 一方、不活化ワクチンはウイルスの病原性を無くしており、麻痺は起こらない。ただ、4回注射が必要で、将来免疫が下がってくる可能性がある。また、不活化ワクチンも、発熱やアレルギー反応などの副作用はある。

 確かに全国で今年の4-6月の生ポリオワクチン接種者は前年比約18%減少した。神奈川県の場合、21.5%(約17000人)減少である。しかしこの急な減少は、4月から公費接種が始まったヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを優先し、生ポリオワクチンを秋に回した方が多いためと思われる。生ワクチン未接種者が不活化ワクチンを待っているわけではない。絶対に不活化ワクチンという方は、個別に医療機関で接種を受け始めている。

 不活化ポリオワクチンの導入は世界的な流れであり、本来は国が行うべきである。1回5000円の4回接種は決して安くなく、接種を受ける方は限られそうだ。しかも、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンでも死亡例があったように、安全性の高い不活化ポリオワクチンといっても、健康被害の補償なしでは危険だろう。知事の決断がどういう結果になるのか、注目である。  

2011年11月1日


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