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神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
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関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
食物アレルギーと皮膚からの感作

 食物アレルギーの方の割合は、乳児5〜10%、学童期以降1〜2%といわれている。先日も卵を食べた後に顔に蕁麻疹が出たという7か月の乳児を、血液検査で卵白アレルギーと診断した。また、全身性のアトピー性皮膚炎の乳児を専門医に紹介したところ、卵白と小麦のアレルギーがあると報告をいただいた。小児科医にとって食物アレルギーはごくありふれた病気である。

 食物アレルギーの原因として、乳児では卵、牛乳、小麦の3つの頻度が高い。そして初めは除去が必要であっても、年齢が上がるに従って食べられることが多い。一般的な考えでは、食物アレルギーが乳児に多いのは、乳児期には消化管の働きが未熟だからである。そのため蛋白質が十分に分解されずに吸収され、IgE抗体が作られて(感作されて)アレルギー反応が起こるようになる。

 ところが、アトピー性皮膚炎のような皮膚のバリアが傷ついたところから食物アレルギーが始まるという説を講演会で聞いて驚いた。乳幼児本人や母親が食べたピーナッツバターの量は関係ないが、他の家族の摂取量が多いとピーナッツアレルギーになりやすい。これは家の中に残っているピーナッツ成分が皮膚に付いて感作が起こったためである。また、乳児期にピーナッツオイルを皮膚に塗っていた場合にピーナッツアレルギーが多いというデータもある。

 小麦を分解した成分を含んだ石けんによるアレルギーが大きな問題になっている。石けん中の小麦蛋白の分解物に対して皮膚で感作が起こり、小麦を食べた後に全身性のアレルギー症状が出たと考えられている。今、食物アレルギーと皮膚からの感作について大変注目が集まっており、食物アレルギーの予防や治療に関する研究が進むことに期待したい。

2011年12月1日


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