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神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
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関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
大腿へのワクチン接種

 いよいよ9月から不活化ポリオワクチンの接種が始まる。その結果、生後2か月から6か月未満の間にDPT三種混合、ヒブ、肺炎球菌、不活化ポリオ各3回ずつ、BCG1回の合計13回の注射が必要になる。さらにロタウイルスワクチンを希望する場合は、2ないし3回の経口接種が追加となる。この超過密スケジュールをこなすには一度に3ないし4種の同時接種しなければ不可能だ。

 生後2か月の乳児の腕はまだ細く、片側に2本の注射を行うことを考えれば、大腿(だいたい:医学用語で太もものこと)を選びたくなる。大腿への接種は世界標準で、日本小児科学会も大腿への皮下注射を勧めている。大腿への接種は腕に比べて広い範囲に皮下深く接種でき、注射部位の反応も少ない。そこで、当院では1歳未満の乳児に限り、今年の5月からBCG以外のワクチンを大腿に皮下注射を始めた。

 心配だったのは大腿への注射に抵抗感を持つ保護者がどのくらいいるかということだった。日本で大腿への注射が避けられるようになったのは、1970年代の大腿四頭筋拘縮症(だいたいしとうきんこうしゅくしょう)という注射の後遺症による。しかしこの原因は、当時よく行われていた解熱剤や抗生物質の筋肉注射であった。筋拘縮とワクチン接種は全く関係がなく、世界中でワクチンが大腿の筋肉注射で行われても、問題は起きていない。

 これまでのところ、大腿への接種を断った保護者はいない。しかも接種する側としては思いのほか接種しやすく、安全に実施できている。大腿への接種の抵抗感は医療サイドが持っているだけなのだろう。今後ますます多くなる同時接種を行うには大腿への接種が必要であることを強調したい。

2012年8月1日


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