神奈川県秦野市の関野小児科内科クリニックです。秦野駅南口より徒歩5分。

【携帯サイト】携帯の方はこちら
神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
トップページ
お知らせ
診療案内
院長紹介
院長コラム
ミニ知識
交通アクセス
リンク
更新履歴

関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法

 アトピー性皮膚炎の治療には通常ステロイド外用薬が使われるが、最近ではプロアクティブ療法が注目されている。プロアクティブ(proactive)とは活発(active)になる前に(pro)という意味で、炎症が治まった後も週2回程度予防的にステロイドを塗る治療法である。これまでは湿疹が悪化した時だけステロイドを塗る治療法が一般的で、ステロイドをやめると悪化しやすいのが問題であった。プロアクティブ療法が6月13日の朝日新聞で取り上げられたので紹介したい。

 記事によると、比較的重いアトピー性皮膚炎の子ども30 人(3か月から7歳)をステロイド外用薬で治療した。湿疹が改善したのちも週2回程度ステロイドを塗り続ける子(プロアクティブ療法)と、従来通り湿疹が出た時だけステロイドを塗る子とに分けて、1年後の状態を調べた。その結果、プロアクティブ療法では従来治療に比べて、湿疹の状態がよくなると同時に重症度を示す検査値も下がっており、重症化を防ぐ効果が示された。重い副作用はいずれもなかった。

 湿疹が治ったように見えても、皮膚には炎症が残っているのでプロアクティブ療法が有効といわれる。専門家は週1〜2回の使用なら、ステロイドを数年間塗っても重い副作用は出ないので、早期から適切な治療を始めることが大切という。

 それではアトピー性皮膚炎をすべてプロアクティブ療法で治療するかというと、決してそのようなことはない。軽症なら、ステロイドで改善した後に保湿剤だけで維持できることが多い。また、有効例であってもいつまでステロイドを塗っていくのかまだ基準はない。一方で、湿疹のないきれいな皮膚にステロイドを塗ることに抵抗がある保護者もいる。プロアクティブ療法は登場してから数年しかたっていないため、長期間にわたる有効性と安全性はこれからの課題である。

2013年7月1日


↑院長コラムトップ】 【←back】 【next→