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神奈川県秦野市 関野小児科内科クリニック TEL 0463-84-2580 秦野駅南口徒歩5分
 
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関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
海外旅行と下痢

 海外旅行者がかかる最も多い病気は下痢で、旅行者下痢症という病名があるほどである。特に途上国を1か月旅行した場合、20〜60%の方が下痢を経験するという報告がある。一般的には症状は軽く、治療しなくても数日の経過で治ることが多い。しかし、スケジュールが決まっている旅行者にとってはやっかいな問題となる。

 日本人は腸が弱く、下痢しやすいといわれる。確かに、下痢には、病原体とは関係のない胃腸障害による下痢もある。例えば、ミネラルを多く含む硬水で下痢したり、料理に使われる香辛料や油で下痢したり、時差、疲労や精神的ストレスにより腸の機能が低下して下痢したりすることもある。しかし、旅行者下痢症の多くは、水や食物から感染した病原体が原因で、そのうちの80〜85%が細菌、残りがウイルスと寄生虫である。

 先日も東南アジアを旅行してきた大学生が、水様の下痢のため来院した。当院では血便を伴う下痢の場合と、海外からの帰国者の下痢の場合には、病原菌をはっきりさせるために必ず便の培養検査を行っている。この学生の培養検査では病原性大腸菌が2種類検出されたが、幸いなことに腸管出血性大腸菌(O157など)ではなかった。抗菌薬が有効で、速やかに下痢は改善した。

 このように旅行者下痢症の原因菌のなかでは、病原性大腸菌が最も多く、特に毒素性大腸菌が多い。予防のためにはビンに入ったミネラルウォーターと、熱の通った食事が基本で、カットされたフルーツは避けるべきだろう。ビオフェルミンなどの整腸剤は有効成分が乳酸菌であり、下痢の治療はもちろん、予防効果が期待できる。十分注意して海外旅行を楽しんでほしいと思う。

2013年8月1日


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