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関野小児科内科クリニック
診療科目:小児科、内科
神奈川県秦野市尾尻942-9
TEL 0463-84-2580

午前 9:00〜12:00
午後 2:30〜 6:00
※土曜午後2:00〜4:00
休診日:木、日、祝日

  院長コラム
保湿でアトピー性皮膚炎を予防する

 生後まもない赤ちゃんの皮膚に毎日保湿剤を塗ると、約8か月後のアトピー性皮膚炎の発症率を3割低下できたという研究成果を、国立成育医療研究センターが発表した。

 アトピー性皮膚炎の家族がいる新生児118人を無作為に2グループに分けた。一方のグループの赤ちゃんには市販されている保湿剤を1日1回以上全身に塗り、もう一方のグループの赤ちゃんには乾燥部分にのみワセリンを塗った。32週後に調べたところ、保湿剤を塗らなかったグループでは59人中28人がアトピー性皮膚炎を発症した(発症率47.5%)。一方、保湿剤を塗ったグループでは59人中アトピー性皮膚炎の発症は、3割少ない19人だった(発症率32.2%)。

 以前はアトピー性皮膚炎の原因として食物アレルギーが注目され、母乳を介して感作された結果と考えられた時期もあった。しかし、授乳中の母親の食事制限は食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の発症予防には効果がなかった。

 最近では、乾燥などによって皮膚のバリア機能が壊れ、アレルゲンが皮膚から侵入して感作が起きるという説が有力である。今回の研究では、保湿によってバリア機能が正常に保つことができればアトピー性皮膚炎の発症リスクが下がることが明らかになった。

 アトピー性皮膚炎の原因には、アレルギー免疫異常と皮膚のバリア障害という2つの面があり、そこに遺伝的な異常や生育環境なども複雑に関わっている。アトピー性皮膚炎の家族がいる場合、保湿しても3人に1人は発症しているので、このあたりが市販の保湿剤の限界なのだろう。もし医師の指導の下に医療用の保湿剤を1日2回十分量を塗ったら、もっといい成績がでるのではないかと思う。今後の研究の進展に期待したい。

2014年10月1日


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