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診療科目小児科・内科

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院長コラム

麻しん発生と予防接種

 国内由来の麻しんウイルス感染が3年間発生しなかったことから、2015年3月、日本はWHOから麻しん排除状態であると認定された。2007~2008年には10~20歳代を中心とする麻しんの大流行があったが、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の2回接種が中学1年生と高校3年生にも開始されて、患者数が激減したのである。確かに、海外では麻しん流行国が多くあり、帰国者が麻しんを発症することはある。麻しんの年間患者数は、2014年にはフィリピンでの麻しん流行により463人だったが、2015年には34人まで減った。

 ところが、今年の7月に関西国際空港の職員を中心に麻しんの集団発生が起こった。その後兵庫県の保育園での集団発生もあり、麻しん患者数は9月14日までに115人となった。麻しん患者急増、ワクチンで予防とニュースが流れた時には、すでにMRワクチンが手に入らない状態だった。当院でも定期接種以外の方への接種は見合わせとした。

 麻しんは空気感染するため感染力が強く、重症な感染症である。発熱が2~3日続いた後、高熱とともに発疹が出現し、発疹は3~4日で消えていくという経過をとる。合併症としては、肺炎や中耳炎が多く、脳炎が起きることもある。だからこそ、1歳の誕生日を迎えたら、MRワクチンを接種することが大切なのである。そして、抗体を維持するためには小学校就学前の第2期の接種も欠くことができない。

 先週、厚生労働省の予防接種部会は、ワクチンが不足している医療機関では小児の定期接種を優先すべきとの意見を発表した。これは小児科医ならば誰もが願っていることである。定期接種対象者の方は、今回の麻しん発生を遠くの出来事と考えずに、速やかに接種を受けるべきである。

2016年9月24日

-院長コラム

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