口内炎とは、口の粘膜に起きる炎症のことです。単純ヘルペスや手足口病などのウイルス感染症や、カビの一種のカンジダの感染でも口内炎になりますが、頻度が高いのはアフタ性口内炎です。
アフタは、粘膜にできる小さな円形の潰瘍(かいよう)性病変で、中央は白く、周囲は赤みを帯びています。くちびるや舌、ほほの粘膜に1~数個でき、痛みを伴います。1~2週間で治りますが、再発を繰り返すこともよくあります。
原因は不明なことが多いのですが、誘因としては、歯が当たったりかんだりして生じた粘膜への刺激、口の中の不衛生、ビタミンB群の不足などがあげられます。
治療には、口腔用の副腎皮質ホルモン軟膏(ケナログやデキサルチンなど)、うがい薬(アズノールやイソジンなど)、ビタミンB群やビタミンCの内服薬などが使われます。食事では、辛いものや酸っぱいものなど刺激物を避けながら、ビタミンを多く摂るようにしましょう。
2017年1月5日