4か月の乳児健診の際、首のすわりは重要な診察項目のひとつです。首がすわるとは、後頭部を支えないでも首がぐらつかないことで、医学用語では定頸(ていけい)といいます。首がすわれば縦抱きができるようになります。
首のすわりの判定方法のうち、最もポピュラーなものは、引き起こし反応です。仰向けに寝た赤ちゃんの両手を持ってゆっくり引き起こした時、45度で頭と体がまっすぐになり、頭が後ろに落ちなければ首はすわっていると判断します。また、腹ばいにした時に頭を上に挙げるかどうかで判定する方法もあります。ただし、明確な基準はないため、総合的な判定は小児科医の経験によります。
首がすわる時期は生後2~4か月と幅があり、厚生労働省の調査では4か月までに96.5%でした。通常、4か月健診時に首がすわっていない場合、1か月後に再診察します。もしそれでも首がすわっていない場合、運動機能発達の遅れが考えられ、精密検査が必要になります。ただし、早期産児では発達が遅れるため、配慮が必要です。
2017年10月10日