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院長コラム

風しんの追加的対策始まる

 今年度から国主導で、風しんに関する追加的対策が始まった。昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象とした、3年間限定の風しんの抗体検査と予防接種である。ワクチンの効率的な活用のために、まずは抗体検査を受け、抗体が十分でない場合のみ予防接種となる。対象者であれば検査、接種とも無料である。

 この期間に生まれた女性は中学生の時に風しんワクチンの集団接種を受けている。当時は女性だけにワクチンを接種すれば、妊娠中に風疹にかかって赤ちゃんが先天性風疹症候群になることが予防できると考えられた。一方で、この期間に生まれた男性は予防接種を受ける機会がなかった。その結果、風しん抗体保有率は女性96.7%に対し、男性79.6%と低い。

 国立感染症研究所の報告(2019年7月24日)によると、2019年の風しん患者が2004人で、地域では東京都736人、神奈川246人、千葉176人の順だった。男性が女性の4倍で、男性では30~40代に多かった。感染源は届け出書に記載なしが75%と最多で、記載ありの男性では職場が多く、女性では家族が多かった。風しんは麻しんと比べて症状が軽いため、気づかずに出勤してうつしている可能性がある。

 風しんはワクチンで予防可能な感染症であるにもかかわらず、先進国である日本で流行していることは世界的にみるとおかしなことだ。来年に東京オリンピックを控え、国が対策に乗り出さざるを得なかったのだろう。秦野市でも6月下旬に対象者へ検査と接種に必要なクーポン券が発送された。当院では、7月末までに32人に抗体検査を行い、27人(84%)が抗体陽性、5人(16%)が陰性、そのうち3人に予防接種を実施した。風しん患者は増えているので、クーポン券が届いた方はすみやかに抗体検査、予防接種を受けてほしい。

2019年8月1日

-院長コラム

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