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診療科目小児科・内科

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ミニ知識

No.193 臍(さい)ヘルニアの圧迫療法

 へその緒が取れた後に根元が閉じないと、腹圧で押出された腸によってへそが飛び出した状態になります。これが臍ヘルニア、いわゆる「でべそ」です。新生児10人に約1人にみられます。

 臍ヘルニアは柔らかく、指で押すと簡単に押し込めますが、すぐに出てきます。生後1か月ごろから目立つようになり、生後3~4が月ごろに最も大きく、場合によってはピンポン球ぐらいになりますが、次第に小さくなります。

 1歳ごろには80%、2歳ごろには90%位が自然に治るため、特に治療をせずに経過観察が多く行われました。しかし、最近では積極的に圧迫療法が行われています。当院では臍ヘルニアを指で押し込み、ガーゼ球を詰め、左右の皮膚を引き寄せてばんそうこうで固定し、その上からフィルムを貼ります。そのまま入浴でき、交換は4~7日に一度です。ただし、皮膚のかぶれが見られた場合には、一時治療を休むことがあります。

 早く治療を開始したほうが治りは早く、多くは1~2か月で治ります。伸びた皮膚がしわとなって残ることもありません。なお、2歳を過ぎた場合には小児外科で手術が必要になります。

2021年5月8日

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