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診療科目小児科・内科

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ミニ知識

No.163 ステロイド外用薬

 ステロイド外用薬は、炎症を抑える作用があり、湿疹や皮膚炎、虫刺されなどの治療に用いられています。その強さによってストロンゲスト(最強)、ベリーストロング(かなり強力)、ストロング(強力)、マイルド(ミディアム)(中程度)、ウィーク(弱い)の5段階に分類されています。

 小児の場合、成人と比べて皮膚が薄く、バリア機能が弱いので、成人よりも1ランク弱いステロイド外用薬が勧められています。また、皮膚の部位によって吸収量が異なるため、顔や首など吸収がよい部位では弱いランクのものが使われます。

 当院では小児の顔にはマイルド(ロコイド軟膏、アルメタ軟膏)、体や手足にはストロング(リンデロンV軟膏、ボアラ軟膏)を基本処方とし、1日2回、朝と入浴後に塗るよう指示しています。

 ステロイド外用薬の副作用として、皮膚が薄くなることや、毛細血管の拡張などがあります。ベリーストロング以上を長期間塗った場合に起こりますが、通常の使用ではまずありません。皮膚が黒くなることは、副作用ではなくむしろステロイド外用薬が足りないのです。

2016年1月15日

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