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診療科目小児科・内科

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院長コラム

授乳離乳とアレルギー予防

 乳児健診のときに、湿疹があるとアレルギーではないかとよく聞かれる。母乳やミルクはどうしたらいいのか、離乳食の進め方はどうするかなど質問され、様々な情報があって困っている母親が多いように感じる。何か良い指針があればいいと思っていたところ、今年の3月8日に厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」改訂案が発表された。その中の食物アレルギーに関する改訂点について紹介する。

 今回の改訂案の一つ目のポイントは、母乳には利点があるが、アレルギー疾患の予防に関しては効果がないということである。「6か月間の母乳栄養は、小児期のアレルギー疾患の発症に対する予防効果はない」と明記されている。千葉大学の報告では、生後4か月まで母乳だけで育った子どもは、半年まで混合栄養やミルク栄養だった子どもと比べても、アトピー性皮膚炎の発症率に差がなかったという。また、妊娠中や授乳の母親が、特定の食品を避けても湿疹や喘息の予防効果は示されていない。

 二つ目のポイントは、生後5~6か月の初期離乳食から加熱卵黄をすすめていることである。アトピー性皮膚炎の乳児において、6か月から卵を微量摂取したグループでは、12か月まで卵を控えたグループよりも卵アレルギーが抑えられたというデータがある。アレルギーを心配して卵を遅らせると、むしろ卵アレルギーが発症しやすくなるということだ。除去を必要最小限にすることは食事療法の基本である。

 注意してほしいのは、すでに食物アレルギーと診断されている場合である。自己判断では悪化する可能性もあるので、授乳や離乳について必ず主治医に相談することが大切だ。全身の湿疹でアレルギーが疑われる場合も同様で、当院では必ず専門医に紹介している。

2019年4月4日

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