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診療科目小児科・内科

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ミニ知識

No.194 夜尿症の薬物治療

夜尿症とは「5歳以降で、1か月に1回以上の夜尿が3か月以上続くもの」です。原因としては、①夜間多尿、②膀胱容量が少ない、③睡眠中に覚醒しにくいなどです。

一般的に夜尿症患者は、5~6歳で約20%、小学校低学年では約10%、10歳超えて5%前後、中学生で1~3%にみられ、まれに成人まで継続します。1年で15%ぐらいが自然に治りますが、治療により2~3倍も治癒率を高めることが期待できます。

当院では小学生に限り、治療を行います。夜尿症の治療では生活指導が大切です。こちらを参照してください。続いて薬物療法を行います。

①ミニリンメルト®OD錠:6歳以上の第一選択薬で、抗利尿ホルモン剤です。寝ている間に作られる尿を減らす目的で使います。就寝前に舌の下に置いて水なしで飲むことが大切です。効果不十分の場合、増量します。

②抗コリン薬:ミニリンメルト単独では効果が不十分の場合に併用します。睡眠中の膀胱容量を増やす効果が期待されます。ベシケア®錠をよく処方します。

薬物療法が有効な場合でも、少なくとも1年は薬の継続が必要です。

通常6が月程度薬を使っても改善しない場合には専門医を紹介します。中学生以上の夜尿症は、治療経験がないため対応できませんので、ご了承ください。

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