平成28年4月から幼稚園から高等学校までの学校健診において運動器検診が行われるようになりました。運動器検診とは、脊柱、手足の骨や関節、筋肉などの異常を早期に発見し、早めに整形外科の専門医に診てもらおうというものです。
実際の手順です。まず保健調査票に整形外科的項目が6つありますので、保護者に家庭での状況を記入してもらいます。
1. 背中が曲がっている。
2. 腰を曲げたり、反らしたりすると痛みがある。
3. 腕、脚を動かすと痛みがある。
4. 腕、脚に動きの悪いところがある。
5. 片足立ちが5秒以上できない。
6. しゃがみこみができない。
次に、当てはまる項目に対し、学校医が丁寧に診察を行います。そして学業を行うのに支障があるような病気が疑われるような場合には、専門医への受診を勧めます。
千葉県医師会が行ったパイロットスタディでは、保護者のチェックは1と6に多くみられました。頻度が高いのは特発性脊柱側弯症ですが、これからは四肢の異常にも気をつけて健診したいと思います。
2016年4月20日