インフルエンザにかかった時に、異常行動が見られることがあります。例えば、突然走り出す、歩き回る、意味の分からないことをいう、興奮するなどです。
ある調査では異常行動の頻度は13%で、年齢別では0~2歳6%、3~6歳が17%、7~9歳17%、10~12歳10%、13~18歳5%でした。A型とB型では差はなく、またワクチン接種と異常行動の頻度には関連は見られませんでした。異常行動は発熱早期に多く見られ、発熱の12時間以内が41%、12~24時間が27%、24~48時間が28%、それ以降4%でした。
治療薬との関係をみると、異常行動はタミフル使用者の9%のみならず、リレンザとイナビル使用者でも7%見られました。一方、異常行動が見られた人の42%はまだ治療する前でした。
異常行動はインフルエンザそのものによって起こる可能性があります。インフルエンザにかかった時の事故を防ぐために、治療薬の種類にかかわらず、少なくとも2日間、保護者は小児・未成年者が一人にならないようにし、注意して観察することが大切です。
2016年2月20日